自動保存

FormIt for Windows v17.3 以降には自動保存が含まれ、作業中に FormIt モデルのバックアップ コピーを作成します。変更を保存せずに FormIt を閉じた場合でも、このバックアップ ファイルでデータを復元できるため、便利です。

自動保存を切り替える

[編集] > [基本設定] > [自動保存]の順に進むと設定のオプションが表示されます。

自動保存は既定で有効になっていますが、チェックボックスをオフにするだけで完全に無効にできます。

[自動保存間隔]ボックスに分単位の値を入力して、自動保存でバックアップ コピーを作成する間隔を設定します。

これらの環境設定はアプリケーション レベルであり、別のファイルを開いても設定は変りませんので注意してください。

自動保存の仕組み

自動保存が有効になっている場合、現在の FormIt ファイルに未保存の変更があるかどうかを判断します。未保存の変更がある場合は、指定した間隔でファイルのバックアップ コピーが作成されます。

バックアップ ファイルは元のファイルの横に保存され、拡張子は .axmb です。

たとえば、元の FormIt ファイルが C:/Users/<user>/FormIt/MyProject.axm に保存されている場合、バックアップ ファイルは C:/Users/<user>/FormIt/MyProject.axmb になります。

既存のファイルを開かずに新しい FormIt セッションを開始した場合、保存されていない変更は C:/Users/<user>/Documents/Untitled.axmb にあります。新しいモデルを別の場所に保存すると、前述のように、バックアップによって新しい場所の横に未保存の変更が追加されます。

元のファイルに変更を保存すると、バックアップが元のファイルよりも古くなるため、自動保存によってバックアップ ファイルが自動的に削除されます。しかし、保存したファイルに対してその後変更を行うと、自動保存は指定した間隔でバックアップを再開します。

作業ファイルに保存されていない変更がある状態で FormIt を閉じて変更を破棄した場合、自動保存バックアップは削除されます。ただし、コンピュータのシャットダウンまたはアプリケーションのクラッシュによって FormIt が強制終了した場合、自動保存バックアップ ファイルは残るため、後でデータの回復に使用できます。

自動保存を有効にして作業する

FormIt は、別のプロセスでバックアップを実行することにより、自動保存によるパフォーマンスへの影響を最小限に抑えます。ファイルのサイズがさほど大きくなければ、自動保存がバックアップを行っていることに気づくことはないでしょう。しかし、400 MB を超えるような非常に大きなファイルの場合は、FormIt がモデル全体をコピーして別のプロセスでバックアップを開始するときに、一瞬の間を感じるかもしれません。

自動保存のバックアップが進行中かどうか分からない場合は、アプリケーションの左下にあるステータス バーで「自動保存中...」というメッセージが表示されているか確認してください。

ステータス バーが無効になっている場合は、[ウィンドウ] > [ステータス バー]またはショートカットの HS で有効にすることができます。

自動保存を使用してデータを回復させる

バックアップが使用可能な状態で FormIt ファイルを開くと、バックアップ ファイルが存在することを通知するメッセージが表示されます。前述のように、これは前回の編集時にこのプロジェクトに対する変更の保存を選択せずに FormIt を閉じた場合、もしくは FormIt が予期せずに終了してしまった場合に表示されます。

「開きますか?」のハイパーリンクをクリックすると、.axmb バックアップ ファイルがロードされます。

同様に、[ファイル] > [開く]を使用して、ファイル エクスプローラから手動で .axmb ファイルを選択しても、バックアップを開くことができます。

バックアップ ファイルを開いて次に保存するときには、上書きする先として別の FormIt ファイル(.axm)を選択するよう求められます。FormIt バックアップ ファイル(.axmb)を上書きすることはできません。

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